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【主張】いじめ隠し 教師が救わずにどうする

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【主張】
いじめ隠し 教師が救わずにどうする

 過去の教訓がなぜ生かされないのか。仙台市の市立中学2年の男子生徒(13)がいじめ被害を訴えながら、そのSOSを見逃され、自殺した。

 この生徒に体罰が与えられていたことも、報告されていなかった。学校の隠蔽(いんぺい)体質は変わっていないということか。

 教育界全体の問題として猛省し、再発防止を図らなければならない。

 男子生徒は4月下旬、自宅近くのマンションから飛び降り死亡した。同級生からの暴言、ズボンを下げられるなど、いじめの被害を訴えていたという。

 だが当初、仙台市教委の会見で教育長は「いじめというより、からかい」などと、いじめを否定していた。被害者の立場でいじめを広く捉えようという方針が、ないがしろにされている。

 いじめが行われているのに、学校や教委がなかなか認めない問題が繰り返されてきた。そうした対応が学校への不信をいかに募らせてきたか、理解していない。

 自殺した生徒への体罰が発覚したのは、別の生徒の保護者から指摘があったからだ。

 1月に「うるさくしていた」との理由で、女性教諭から口に粘着テープを貼られた。授業で居眠りしていたため、男性教諭から頭をたたかれた。これは自殺前日だった。2教諭は学校の聞き取りに対して報告していなかった。

 これでは、いじめを訴える生徒の情報を学校全体で共有することなどできない。教師の不適切な行動はいじめを助長しかねない。

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