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【産経抄】アニサキスはひどいヤツだ 5月22日

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【産経抄】
アニサキスはひどいヤツだ 5月22日

アニサキスの幼虫の写真(厚労省HPから) アニサキスの幼虫の写真(厚労省HPから)

 「カイチュウ博士」として知られる東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎さんは、かつて自分の腸で、サナダムシを飼っていた。藤田さんは長年、寄生虫によるアレルギー抑制の研究に取り組んできた。その効力を自分の体で、確かめようとしたのだ。ダイエットの効果まであったそうだ。

 ▼もちろん、人に害を及ぼす寄生虫も少なくない。最近よく耳にするアニサキスも、その一つである。長さ2~3センチの白い糸のような幼虫は魚の内臓に潜み、時間がたつと身の方にも移動する。それを刺し身など生で食べると、幼虫の刺激を受けた胃や腸が炎症を起こし、激しい痛みや吐き気を引き起こすことがある。

 ▼最近、被害報告が急増している。お笑いタレントも次々にネットで感染体験を発表して話題となった。そもそも、その存在が広く知られるようになったのは、故森繁久弥さんのおかげである。

 ▼昭和62年に名古屋で公演中の森繁さんは、腹部の激痛を訴えて緊急手術を受けた。サバの押しずしを食べた森繁さんの腸にアニサキスが見つかった。「南方のきれいな花みたいな名前だけど、ひどいやつだ」。こんな名言も残している。

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