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【ソウルからヨボセヨ】新政権によだれの出る「クルビ」首相? 

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【ソウルからヨボセヨ】
新政権によだれの出る「クルビ」首相? 

李洛淵氏 李洛淵氏

 文在寅(ムンジェイン)・新政権の新首相に新聞記者出身の李洛淵(イナギョン)氏が指名された。韓国ではジャーナリスト出身で政界に進出する者が多いので珍しいことではないが、彼は東亜日報で東京特派員の経験もある知日派で、知った仲だったのでやはりうれしい。早速、メールで祝意を伝えておいた。

 彼の選挙区は出身地の全羅南道(チョルラナムド)・霊光(ヨングァン)だが、この地名を耳にすると韓国人は誰でも魚のイシモチを干した「クルビ」を思い浮かべてよだれを垂らす。韓国南西部の黄海に面した霊光は「ヨングァン・クルビ」で知られる干魚クルビの名産地なのだ。この地のクルビは気候風土と干し方に“秘訣(ひけつ)”があるとかで昔から名声を得ており、贈答用の高価なものになると一尾で1万円(!)もするから驚きである。

 韓国人の食べ方はもっぱら“焼き魚”でフライパンに油をひいて焼く。そのときの香ばしい匂いの記憶がよだれを垂れさせるのだ。ちなみにイシモチの生は別の名前で「チョギ」というから「イカとスルメ」である。

 記者上がりで東京特派員出身の知日派大物政治家では1970~90年代に活躍した故金潤煥(キムユンファン)氏を思い出す。彼は李洛淵氏とは地域的ライバルである南東部の慶尚北道(キョンサンプクト)が故郷だったが、犬肉鍋の「補身湯(ポシンタン)」が大好物で自宅に何回か呼ばれた。あれも自家製のいいのはよだれが出る。(黒田勝弘)

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