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【松浦肇の緯度経度】中身は大統領弾劾の市民運動?

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【松浦肇の緯度経度】
中身は大統領弾劾の市民運動?

 大理石の柱やきめ細かな彫刻はまるで美術館。ニューヨークのマンハッタン中央に位置する公共図書館は、子供連れでにぎわう憩いの場である。

 だが、春先以降は、週末が訪れるたびに周辺が騒がしくなる。デモ隊が100人単位で集結し、メガホンで大声を張り上げるのである。

 その動きは定型化していて、まずは図書館前の広場に集合。リーダー格を囲んでわいわいと主義主張を叫ぶと、広場の脇を南北に走る5番街を北上する。

 目指すはトランプ米大統領が就任まで住んでいた高層ビル、トランプタワーだ。女性解放、差別反対、環境保護…。デモ隊はさまざまなシュプレヒコールを唱えるが、要は「反トランプ」である。

 ニューヨークが「反トランプ運動」の中心になっている。「抵抗」といった語句で交流サイトを検索すると、毎日のように政治集会が開かれている。

 地元学生らが最近、「反トランプ運動」のノウハウを研究すべく、会合を開いた。輪の中心にいたのは北部都市ボストンからやってきた、ジャミラ・ラキブさん。

 ラキブさんは政治学者で民主主義革命理論の権威、ジーン・シャープ氏の直弟子だ。市民運動の指南役として知られる。

 ラキブさんは「市民活動の虎の巻」なる紙を学生に配っていた。のぞいてみると、「占拠」「ごみのばらまき」といった、198にもわたる運動の手法が紹介されていた。

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