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【正論】今日の状況はもはや「第3次核危機」と呼んでよい 文在寅政権が差別化すべきは盧武鉉路線だ 防衛大学校教授・倉田秀也

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【正論】
今日の状況はもはや「第3次核危機」と呼んでよい 文在寅政権が差別化すべきは盧武鉉路線だ 防衛大学校教授・倉田秀也

文在寅大統領(AP) 文在寅大統領(AP)

 弾劾で青瓦台を追われた朴槿恵氏は、冷戦終結後初めて、在任中日本の地を踏まず、みるべき南北対話も多国間協議も行わなかった大統領として記憶されるだろう。

 リベラル派で人権弁護士出身の文在寅氏が、朴政権後を担う大統領に就任した。確かに過去9年間の保守政権下で拡大した格差を是正すべく、社会的分配を重視する姿勢を「リベラル」と呼ぶことは誤っていない。だが「リベラル」ほど国によって多様な文脈で語られる語も珍しい。韓国では進歩主義勢力と呼ばれることも多いが、それは韓国特有の意味をもつ。

≪進歩主義勢力こそ「民族派」≫

 韓国の「リベラル」も、他国のそれと同様、人権などの市民的価値を重視する。ただし、韓国の進歩主義は、市民的価値を民族的価値との関係性から位置づける。したがって、人権などの市民的価値と民族的価値が拮抗(きっこう)したとき、進歩主義は民族的価値を優先する。これこそ、韓国の他国の「リベラル」一般と同様とは見做(みな)せない最大の側面といってよい。

 かつて文在寅氏と法律事務所を構えた「戦友」の盧武鉉元大統領も人権弁護士の経歴をもつ。だが、盧武鉉氏は大統領在任中一貫して、南北対話を難しくすると考え、北朝鮮の人権問題を等閑視し続けた。

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