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【主張】消える村議会 これがリアルな人口減だ

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【主張】
消える村議会 これがリアルな人口減だ

 人口約400人の村で住民自治が存続の危機を迎えている。

 離島を除き全国で最も人口が少ない高知県大川村で、定数6の村議会議員のなり手が足りなくなりそうで、議会に代わる「村総会」の設置が模索されているのだ。

 議会を廃止し、有権者が予算などの議案を直接、審議する総会の仕組みは地方自治法に定められている。

 注目すべきは、単に地方の議会制のあり方にとどまらない。過疎化と高齢化が進む人口減社会の弊害が、地方自治をリアルに破壊しようとする姿である。

 かつて周辺自治体との合併話も持ち上がったが、頓挫した。若い世代もいるにはいるが、仕事を抱え、議員になるのは二の足を踏む。こうしたことは、この村に特有の問題と言い切れない。

 人口1000人未満の自治体は30近くに及ぶ。全国の自治体のほぼ半数が、将来的な消滅の危機を指摘されている。町村議選が無投票というケースも、決して珍しいことではなくなった。

 高市早苗総務相は総会設置の動きについて「著しく人口の少ない町村で一つの選択肢となり得る」と述べた。自治体から相談があれば総務省として助言するという。とはいえ、いざ村総会を実際に運営するとなれば、簡単にはいかないことが予想される。

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