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【主張】小中の勤務調査 熱血教師を支える職場に

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【主張】
小中の勤務調査 熱血教師を支える職場に

 文部科学省が公立小中学校の教員の勤務実態調査をまとめた。「過労死ライン」にあたる週60時間以上の勤務をしている教諭が、小学校で3割、中学で6割にのぼるという。実態に応じ、改善を図らねばなるまい。

 だが、これほど働いていながら同情や信頼の声がいまひとつ高まらないのはなぜか。教育の質を高める職場改善につなげてもらいたい。

 平成28年度の調査で、前回18年度調査と比べた。平日の1日平均で一般の教諭は11時間超、副校長・教頭は12時間を超える。

 1週間の勤務時間は、小学校教諭で平均57時間25分、中学教諭は63時間18分で、前回調査より4~5時間増えている。

 ゆとり教育を見直し、授業時間が増えたことが要因の一つだ。また、中学では土日の部活動にあてる時間が大幅に増えている。副校長・教頭の忙しさを含め、以前から指摘されていたことが数字で裏付けられている。

 公立教員の勤務時間は週約40時間と規定されている。仕事の性格上、残業手当がない代わり、基本給の4%が支給されている。

 調査では週60時間以上勤務する教諭が目立つが、常態化すれば月の残業80時間以上の過労死ラインを超える。働き方の見直しは教員こそ急務だろう。

 今後、中央教育審議会で改善策が検討される。その際、勤務時間の削減だけにとらわれず、職責を踏まえ、先生たちの意欲を削(そ)がないよう留意してほしい。

 教員を増やすにしても、財政上の限りがある。

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