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【主張】中国国産空母 海洋覇権の拡大警戒せよ

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【主張】
中国国産空母 海洋覇権の拡大警戒せよ

4月26日、中国・大連で進水した空母(新華社配信・AP) 4月26日、中国・大連で進水した空母(新華社配信・AP)

 中国海軍の新たな空母が大連で進水した。2020年ごろに就役する予定で、中国は空母2隻を手にすることになる。

 注視すべきは、中国が今回、空母の国産態勢を整えた点である。今後の建艦計画と併せて見通せば、海洋覇権への着実な取り組みを示すものといえる。一層の警戒が必要である。

 中国最初の空母である「遼寧」は、ウクライナから船体を輸入、改装したもので、2隻目はこの技術をもとに建造された。

 中国空母の規格、艦載機の数などは米海軍の大型空母と比べ、なお技術格差が歴然としている。

 だが、現在建造中という3隻目では、艦載機を射出するカタパルトなどの導入が伝えられる。国産の原子力潜水艦を運用する実績を踏まえれば、原子力空母の建造も視野に入れていよう。

 中国軍の機関紙「解放軍報」は「空母に関する技術と運用ノウハウを完全に掌握した」と明言している。自信過剰を揶揄(やゆ)する前に国防上の備えが必要だ。

 中国の国防費は、今年初めて1兆元(約16兆円)の大台を突破した。実質的な軍事経費は、全体で公表分を大きく上回る。

 空母艦隊の編成、運用には巨額の費用を要する。艦載機を含めた要員養成には時間も必要だ。総合的な経費はさらにかさむ。

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