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【主張】仏大統領選 EU危機を越える契機に

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【主張】
仏大統領選 EU危機を越える契機に

 ひとまず安堵(あんど)できる結果だったといえよう。

 フランス大統領選は、中道・独立系のマクロン前経済相が、極右「国民戦線」を率いるルペン氏を大差で破った。

 欧州連合(EU)からの離脱を問う国民投票実施の公約を掲げたルペン氏に対し、マクロン氏はEU重視の姿勢を示していた。

 英国の離脱決定でEUが揺れる中、主要国のフランスもこれに追随し、一層の混乱を招く事態は回避された。

 欧州統合は2度の大戦の経験を踏まえて欧州各国が国境を開き、ともに平和と繁栄を追求しようとする試みである。今一度、これを確認する機会としてほしい。

 英国民投票やトランプ米大統領の誕生で「自国第一」や排他的主張を掲げる大衆迎合主義(ポピュリズム)の台頭が際立っていた。反イスラムや反移民の主張を色濃く打ち出すルペン氏が決選投票に残る展開も軌を一にしている。

 マクロン氏の圧勝は、こうした流れに歯止めをかけた。一方で、共和、社会の仏二大政党の候補が第1回選挙で敗れ去り、「国民戦線」が主要野党として存在感を増した側面も見逃せない。

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