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【主張】日銀の景気判断 機を逃さず確かな成長へ

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【主張】
日銀の景気判断 機を逃さず確かな成長へ

 景気は「緩やかな拡大に転じつつある」。日銀が景気判断で「拡大」という表現を使うのは9年ぶりだという。

 デフレ期に深刻化した需要不足からようやく脱し、需要が供給を上回る景気拡大期に入ったという見立てである。

 とはいえ、持続的な成長は確信できないというのが、大方の実感ではないか。

 日銀の期待ほど、物価は上がっていない。目標とした物価上昇率2%の達成は遅れている。緩やかな物価上昇をもたらすような、経済の力強さはみられない。それが現実といえよう。

 むろん、明るい兆候に着目し、機を逃さず成長の足取りを確かにする取り組みは欠かせない。

 企業収益の改善を所得や消費の拡大へとつなげ、経済の好循環を図ることでデフレからの完全脱却を果たす努力を加速すべきだ。

 「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」は、景気が上向いた理由として、海外経済の回復で輸出が増加し、企業の生産や雇用が改善したことなどを挙げる。日銀は1月時点より強めの成長を見込み、平成29年度の経済成長率見通しを1・6%としている。

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