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【日曜に書く】左傾した戦後の日本 国歌を否定する社会は健全なのか 「海道東征」の音楽は日本人の自覚高める 論説委員・河村直哉

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【日曜に書く】
左傾した戦後の日本 国歌を否定する社会は健全なのか 「海道東征」の音楽は日本人の自覚高める 論説委員・河村直哉

壮大なスケールで交声曲「海道東征」が演奏された=19日夜、東京都豊島区(川口良介撮影) 壮大なスケールで交声曲「海道東征」が演奏された=19日夜、東京都豊島区(川口良介撮影)

 「海道東征」の東京公演(19日)を聴いた。

 生で聴くのは4度目だが、今回も目頭が熱くなった。

 ◆素朴な感動

 この交声曲(カンタータ)は、神武天皇の即位を起点とする皇紀2600(昭和15)年の奉祝曲として作られた。神武東征という建国の物語を題材とした詩は北原白秋、作曲は「海ゆかば」で知られる信時潔(のぶとき・きよし)の手になる。

 気高くたくましく、ときに朗らかで、あるいは愛らしい。古今東西を通じて見ても、大変な傑作であるといってよい。しかし戦争に関係したものを遠ざける風潮のなかで、戦後はほとんど上演されることがなくなってしまった。

 一昨年に続き昨年、大阪で上演された。その際、「海道東征」がもたらしてくれるのは、戦後ゆがめられた日本がまっすぐ現れてきたことによる感動だと書いた。

 この見方は変わらない。ただ東京でのコンサートの後、余韻を胸の内で繰り返していると、この感動を説明するには、もっと具体的な言葉が必要なように思えた。感動自体が、とても素朴なものなのである。

 ◆日本人の自覚を共有

 ステージにはオーケストラと独唱、成人と少女の合唱団が並ぶ。客席にはお年寄りもいれば、サラリーマンも若者もいる。いってみれば日本社会の縮図である。

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