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【正論】アメリカが強い圧力をかけている今こそ、北朝鮮の拉致問題を解決する最大のチャンスだ あらゆる知恵を絞って北と交渉を 麗澤大学客員教授・西岡力

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【正論】
アメリカが強い圧力をかけている今こそ、北朝鮮の拉致問題を解決する最大のチャンスだ あらゆる知恵を絞って北と交渉を 麗澤大学客員教授・西岡力

東京基督教大学の西岡力教授 東京基督教大学の西岡力教授

 ≪あらゆる知恵絞る勝負のときだ≫

 対北人道支援は04年、横田めぐみさんと松木薫さんのものと称する偽の遺骨を送ってきたことなどを理由にやめている。めぐみさんら全員を返すのならば、制裁理由はなくなるから、当然、国連機関を通じた大規模なコメ支援は可能になる。

 ただし、金正恩氏はまず米本土まで届く核ミサイルを完成させ、米国と協議して核保有国としての地位を認めさせ、その後に日本と協議して多額の経済協力資金を取ろうとしている。しかし、トランプ政権は北朝鮮を核保有国として認めることはあり得ない。本土に届く核ミサイルを完成させないように軍事作戦の準備もしている。米国の強い軍事圧力に金正恩氏が本心からおびえたとき、日本が拉致を先に話し合えると誘えば、乗ってくる可能性は十分ある。

 安倍晋三首相は4月23日の「拉致問題を最優先として今年中に全被害者を救え!国民大集会」で、「拉致問題は最優先課題」「私が司令塔になって主体的に解決する」と語った。今年中の全員帰国に向けて、あらゆる知恵を絞るべき勝負のときだ。(麗澤大学客員教授・西岡力 にしおかつとむ)

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