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【産経抄】「妖怪」が国会に暗い影 自民は「おごる平家」では困る(4月23日)

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【産経抄】
「妖怪」が国会に暗い影 自民は「おごる平家」では困る(4月23日)

 司馬遼太郎の『義経』に示唆に富むくだりがある。平家を一方的に破った「一ノ谷の合戦」後、戦勝を伝え聞いた源頼朝に側近の大江広元が告げた。「いますこし、控えめの勝利でもよろしゅうございましたな」。

 ▼勝つなら圧勝より辛勝の方がよい。「大功は妖怪をつくる、と申しまする」と。合戦の殊勲者として都で声望を得た義経は、いずれ鎌倉にあだなす脅威となろう-。広元の含むところは、頼朝も察していた。政略にかかった義経の転落は、史実の示すところである。

 ▼自民党には重い他山の石だろう。このところ国政選では連戦連勝、しかも大勝が続いている。育ったのが明敏な義経ならまだいいが、女性問題に金銭トラブル、言わずもがなの失言など、国会には場違いな「妖怪」が審議に暗い影を落としているから看過できない。

 ▼初当選から2期目の議員に問題が多く、「魔の2回生」の言葉もある。野党時代の辛苦を知らず、「逆落とし」に打って出た義経のような修羅場も踏んでいない世代という。「安倍1強」の党勢を思えば、安倍晋三首相自らが妖怪の教育に本腰を入れるときだろう。

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