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【ソウルからヨボセヨ】「光化門広場」いまや反政府派の“運動場”

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【ソウルからヨボセヨ】
「光化門広場」いまや反政府派の“運動場”

 ソウルも本格的な春だ。白いモクレンや黄色いレンギョウからはじまり、サクラが一段落したこのところは紫っぽいツツジが満開だ。街路樹も一斉に芽吹き街に潤いが感じられるが、中心部の景福宮前の「光化門広場」には緑がなく依然、乱雑で騒がしく落ち着かない。

 3年前に沈没した「セウォル号」は引き揚げられ責任者の裁判や遺族補償も終わっているのに、真相究明を叫ぶ反政府団体が勝手にテント村をつくり広場を占拠し続けているからだ。今や反政府派の“運動場”みたいで、多くのNGOや個人がのぼりやプラカードを掲げ何かを叫んでいる。

 今週は広場に面したビルの屋上広告塔を労組が勝手に占拠し雇用問題を訴えている。これは「コゴンノンソン(高空籠城)」といって近年はやりの闘争手段だが、警備当局はビルの下に大きなエアマットを設置。周囲を警官隊で固めているため歩行者は大迷惑だ。さらに近くの大企業ビルの玄関前では、別件だが座り込んだ坊さんが木魚をたたいて企業批判をやっている。

 これじゃ「光化門広場」に憩いの雰囲気などありはしない。昔はうっそうとした街路樹だけで広場はなかったのだが、街路樹をはずし広場にしてしまったのが保守系市長だから、先見の明がないことはなはだしい。「光化門に再び樹木を!」と訴えたい。(黒田勝弘)

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