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【一筆多論】学力分野はトップクラスの日本…生徒の満足度なぜ低い 沢辺隆雄

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【一筆多論】
学力分野はトップクラスの日本…生徒の満足度なぜ低い 沢辺隆雄

 「いいな~。悩みがなさそう」とよく言われる。にこにこ文句を言わず、深く考えていないように見えるのか。そういえば子供のころから満足度は高かった。

 ところが日本の高校生の生活満足度は47カ国・地域の中で41位と最低クラスだという。経済協力開発機構(OECD)の「健やかさ・幸福度(well-being)」を観点にした初めての調査結果が今月19日に公表された。

 15歳(高校1年)対象の2015年「国際学習到達度調査(PISA(ピザ))」と併せて行われた。これが学力だったら大騒ぎとなるが、昨年12月公表の学力分野は、日本は読解力が8位と課題を残したものの、科学2位、数学5位とトップクラスを守っている。

 生活満足度は「最近の生活全般に、どのくらい満足しているか」という質問で、0(全く満足していない)~10(十分満足)の11段階で答える。日本の生徒の平均は6・8で、OECD平均(7・3)より低い。上位をみると、ドミニカ共和国(8・5)、メキシコ(8・3)など。

 日本を含め下位は韓国、台湾、香港など、学力好成績だった東アジアの国や地域が目立つ。儒教文化圏などで「満足」といった主観的な問いに「控えめ」に答えるとの見方もある。だがそれだけでかたづけていいか。学力が高いからといって本当に安心できるか。

 ちなみに教育に定評のあるフィンランド(7・9)は上位。アメリカ(7・4)は真ん中。明るい国民性で知られるイタリア(6・9)は平均以下だった。

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