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【正論】北朝鮮情勢を見越し布石打て 早晩、日本に「金正恩後の朝鮮半島」を考える局面が来る 東洋学園大学教授・櫻田淳

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【正論】
北朝鮮情勢を見越し布石打て 早晩、日本に「金正恩後の朝鮮半島」を考える局面が来る 東洋学園大学教授・櫻田淳

東洋学園大学教授・櫻田淳氏 東洋学園大学教授・櫻田淳氏

≪中国の役割は火薬庫点火の阻止≫

 北朝鮮情勢の「緊迫」が語られている。ただし、忘れてならないのは、「火薬庫に火薬を運び込む」のと「火薬庫の中で火を付ける」のとでは、持つ意味は異なるという事実である。

 カール・ヴィンソン空母打撃群急派を含めて米国が示した直近の対応は、「有事」を想定して「火薬庫に火薬を運び込む」類いの挙であるかもしれないけれども、それでも、「火薬庫の中で火を付ける」類いの挙ではない。結局のところ、「火薬庫の中で火を付ける」のは、北朝鮮の対応である。

 北朝鮮が再び核実験に走るか、金正男氏暗殺と同様に化学兵器を再び使用するか、あるいは日米両国を含む他国領域内に着弾するミサイルを発射するかでもしない限りは、朝鮮半島周辺では「有事」は起きない。逆にいえば、この3つのどれかに北朝鮮が手を掛けた場合には、それが「火薬庫の中で火を付ける」振る舞いとなる。

 先刻の米中首脳会談の折、シリア空爆決行を含めてドナルド・J・トランプ米国大統領が習近平中国国家主席に示した姿勢の意味とは、そうした米国の対朝政策方針だけではなく、北朝鮮の「火を付ける」挙を制止する第一の責任が中国にあると伝えたことにある。

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