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【西見由章の視線】「米国には北朝鮮を攻撃する度胸も国力もない」「核関連施設を狙った『歯を抜く』措置は黙認」 多様化する中国の対北世論 

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【西見由章の視線】
「米国には北朝鮮を攻撃する度胸も国力もない」「核関連施設を狙った『歯を抜く』措置は黙認」 多様化する中国の対北世論 

米フロリダ州パームビーチの高級別荘「マールアラーゴ」で並んで座るトランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席(AP=共同) 米フロリダ州パームビーチの高級別荘「マールアラーゴ」で並んで座るトランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席(AP=共同)

 前世紀に日本が建設した2つの橋が、中朝の“絆”を象徴していた。

 国境の鴨緑江で隔てられた中国遼寧省丹東と北朝鮮新義州を結ぶ「中朝友誼橋」。ライトアップが始まった午後6時すぎ、歴史的遺構のようなたたずまいで沈黙していた全長約940メートルの鉄橋が別の顔を見せ始めた。

 「ガガガ」。大型トラックの車列がエンジン音のうなりを上げ、ベルトコンベヤーに乗せられたように橋の上を数珠つなぎで北朝鮮へ向かっていく。日用品や建設資材などを載せたトラックの数は1時間で約60台。翌日午前には200台以上が対岸に渡った。

 友誼橋の100メートル下流には、もうひとつ橋がある。川の上を半分ほど渡ったところで突然途切れ「断橋」と呼ばれる。朝鮮戦争時の1950年11月、中国から北朝鮮への重要な支援ルートとなっていたこの橋を国連軍の米爆撃機B29が攻撃し、北朝鮮側の橋が崩落した。

 その後、残された橋を中国側が愛国主義教育のために改修し、橋上のパネルには「米国侵略者」の蛮行として当時の写真が飾られている。

 「中国と北朝鮮は同じ社会主義国の仲間だ。米国には北朝鮮を攻撃する度胸も国力もないさ」。米国によるシリア空爆の前日、丹東市の初老のタクシー運転手は米国や日本への敵愾(てきがい)心をあらわにした。

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