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【正論】国を便宜の一つとしてしか考えない勢力が増えている 日本は自前で国の「設計図」を描け 元駐米大使・加藤良三

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【正論】
国を便宜の一つとしてしか考えない勢力が増えている 日本は自前で国の「設計図」を描け 元駐米大使・加藤良三

元駐米大使 加藤良三氏(大西正純撮影) 元駐米大使 加藤良三氏(大西正純撮影)

≪耳に残った椎名氏の言葉≫

 10年前に亡くなった政治家の椎名素夫氏はほとんど表に出なかったが、日米同盟の強化に多大な貢献をした人で、本物の知識人であった。

 2005年の「郵政選挙」のあと、一時帰国していた私にポツリ、ポツリ語ってくれた氏の言葉は今も耳に残っている。

 「戦後60年を経た今、日本の社会では『国民』と呼ばれることを拒否する、正体不明の『市民』の人口は確実に増加している。これに国を便宜の一つとしてしか考えていない人間や組織の存在を合わせると、こういう要素でできている集合体は果たして国といえるのか」と述べ、こう続けた。

 「今回の選挙で形だけの勝敗ははっきりしたが、『勝った』と思う人たちはその成功の上に何を築こうとしているのか」「また『負けた』陣営は何をどういう手段で取り返せばいいと考えているのか。その結果、日本はどういう国になると考えているのか」「選挙ではにぎやかな『政策論争』が喧伝(けんでん)されたが、中身はといえば『郵政民営化』にしても『年金問題』にしてもゼニ勘定に関わるものばかりだった」-。

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