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【産経抄】「人をほろぼす」独裁者たち 4月7日

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【産経抄】
「人をほろぼす」独裁者たち 4月7日

 平成6年6月、長野県松本市で起きた有毒ガス事件で8人の命が奪われたとき、どれほどの日本人が「サリン」の存在を知っていただろう。青酸カリの500倍の毒性を持ち、触れただけで死を招く。未知の猛毒に対して、警察の捜査は難航する。

 ▼追及を逃れたオウム真理教は翌年3月、東京で地下鉄サリン事件を引き起こした。13人が死亡する、国際社会にも衝撃を与えたテロ事件だった。今も多くの人が、重い後遺症に苦しんでいる。

 ▼サリンは、ナチス政権下のドイツで農薬の研究から生まれた。開発者の4人の名前から文字を取って、サリンと名付けられた。ただヒトラーは、第二次大戦での使用を断念している。あまりに残虐な化学兵器ゆえに、連合国側の報復を恐れたといわれる。

 ▼シリア北部の反体制派支配地域で4日、政府軍が空爆を行い、子供を含む100人以上が死亡した。現場では、呼吸困難やけいれん、口から泡を吹いて苦しむ住民の姿が目撃されている。アサド政権が、国際条約で禁止されているサリンを使用した疑惑が強まった。

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