産経ニュース

【主張】バノン氏の除外 政権運営の円滑化を急げ

ニュース コラム

記事詳細

更新

【主張】
バノン氏の除外 政権運営の円滑化を急げ

 トランプ米大統領が、側近で政権中枢を担うバノン首席戦略官兼上級顧問を、国家安全保障会議(NSC)のメンバーから除外した。

 代わって陸軍中将出身のマクマスター大統領補佐官が会議を取り仕切るという。

 また、バノン氏に代わる常任委員として、本来のメンバーでありながら、非常任委員に降格されていた統合参謀本部議長らが復帰する。

 実務能力にたけた人材を重視することで、NSC本来の中核的機能を取り戻し、政権の円滑な運営につながることを期待したい。

 バノン氏は極右主義と革命思想の持ち主で、「既存の政治と国際秩序、制度を壊す」と言ってはばからなかった。反移民・イスラム教徒、経済ナショナリズムなどの主唱者でもある。

 「陰の大統領」と称され、とかく物議を醸すトランプ氏の政策を牽引(けんいん)してきた。具体的には、トランプ氏の「米国第一主義」や排他的な移民政策、保護主義的な経済政策がそれに当たろう。

 バノン氏の除外は、就任から3カ月近くたっても政権内の混乱が続き、トランプ氏の公約が司法・立法府の壁の前で迷走していることなどとも無縁ではあるまい。

 医療保険制度改革(オバマケア)の代替法案は、身内である共和党保守派の反対に遭い撤回に追い込まれた。大統領令によるイスラム圏からの入国禁止措置は、司法から宗教差別だと認定され「待った」がかけられたままだ。

続きを読む

「ニュース」のランキング