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【主張】シリア空爆 化学兵器は見過ごせない

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【主張】
シリア空爆 化学兵器は見過ごせない

 シリアのアサド政権軍が、反体制派支配地域で化学兵器を用いたとみられる空爆を行い、多数の死傷者が出た。

 化学兵器の使用が事実だとすれば、国際条約や国連安保理決議の明確な違反であり、看過できない。使用を直ちに停止すべきだ。国連などによる徹底した真相究明も必要である。

 シリア北部の空爆の現場では、呼吸困難や失神、けいれんなどの症状に陥り、口から泡を吹く人もいたという。化学兵器特有の症状である。

 通常兵器を上回る残虐性や非人道性を理由に、化学兵器は禁止条約によって開発と生産、保有などに歯止めがかけられている。シリアも条約に加盟している。

 シリアの化学兵器と原材料物質は、化学兵器禁止機関(OPCW)の管理下に置かれ、日本も査察などを支援した。

 OPCWは2014年に回収・廃棄作業を完了したが、その後もシリアは攻撃に塩素ガスを使用したと、国連の報告書で結論づけられている。

 つまり、アサド政権は未申告の化学兵器を隠匿したか、新たに開発した可能性が高い。そうであるなら国際社会を欺く行為だ。

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