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【主張】聖徳太子「復活」 歴史の魅力奪わぬ授業に

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【主張】
聖徳太子「復活」 歴史の魅力奪わぬ授業に

 小中学校の新学習指導要領が告示された。歴史学習で「聖徳太子」の名称を避けようとする方針に異論が出され、復活させたことを率直に評価したい。

 国民に浸透した人物・用語を生かしつつ、先人の国造りなどを興味を持って学ぶ。そうした授業につなげてほしい。

 文部科学省が2月に公表した改定案で、小学校で「聖徳太子(厩戸王(うまやどのおう))」とカッコ書きを添え、中学では「厩戸王(聖徳太子)」と表記する方針が示されていた。

 近年の歴史学で、厩戸王が一般的で聖徳太子は後の時代の呼称、といった理由だった。しかし、なじみの薄い表記に変えることに対しては、学校現場からも「混乱を招く」と批判が相次いだ。

 聖徳太子は、古代日本の内政や外交の基礎や方向づけに大きな役割を果たした。そうした業績のほか、後の時代の太子への信仰などが、現代の社会、文化に根付いている。

 聖徳太子の「一度に10人の訴えを聞き分けた」といった伝説的なエピソードにしても、「嘘」というより、歴史への興味をひくものではないか。

 おもしろければ、もっと知りたいと学ぶ意欲も生まれる。

 江戸時代の鎖国についても、幕府の管理下で交易が一定程度行われていたことから、改定案では「対外政策」と書き換えられた。これも、かえって理解しにくいことから復活した。

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