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【産経抄】「明美ちゃん基金」使命は次の1人を救うこと 4月1日

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【産経抄】
「明美ちゃん基金」使命は次の1人を救うこと 4月1日

 作家の吉川英治は、嫁入りを控えた娘に色紙を贈っている。父はしたためた。「珠(たま)になれとは いのらねど/あくたとなるな 町なかの…」。月並みな幸せが、実は得難い珠なのだ-と、諭しているようでもある。

 ▼元気になれ。無事に育て。子のすこやかな未来を願う心は、血のつながりを問うまい。思えば実名、匿名で数多の寄託があった。来社の度に「名無しのごんべ」と名乗り、現金を置いた男性もいる。心臓病の子を救う「明美ちゃん基金」(産経新聞社提唱)である。

 ▼「貧しいために最愛の娘を見殺しにしなくてはならんのでしょうか」。心臓に穴が開いた女児の手術代に都合がつかず、失意の底にいた両親の声を小紙が報じてから51年がたつ。読者諸氏の善意をもとに設立された基金は、国内外で約230人の子供を治してきた。

 ▼近年は日本の医師団をミャンマーに派遣し、医療技術を現地の医師に根付かせる支援も行っている。この4月1日から、社会福祉法人「産経新聞厚生文化事業団」がすべての寄付金を預かり、活動を展開することになった。ご心配なく。基金の志は何も変わらない。

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