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【主張】朴前大統領逮捕 世論が全てを決めるのか

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【主張】
朴前大統領逮捕 世論が全てを決めるのか

 韓国の朴槿恵前大統領が逮捕され、ソウル郊外の拘置所に収監された。絶大な権力を持つ大統領から弾劾による罷免を経て、あまりに激しい境遇の変化である。

 国政への知人の介入を許し、共謀して財閥企業から巨額の賄賂を受け取るなどいくつもの疑いを持たれている。

 北朝鮮が核・ミサイルの挑発を繰り返す中、統治能力を失い適切に対処できなかった責任も重い。厳しい批判は当然である。

 一方で、熱狂的な「世論」が独り歩きし、行政や司法を上回る権力として国を意のままに動かしている印象が否めない。

 この隣国が一刻も早く混乱を抜け出し、正常さを取り戻すことを望みたい。

 一連の事件が表面化した昨秋以降、ソウルでは毎週末、大統領退陣を求める大規模集会が開かれた。弾劾や捜査に世論が大きく影響したことは間違いない。

 検察当局は逮捕状を請求し、裁判所がこれを認めた。

 韓国においても、日本と同様、逮捕の要件は被疑者に逃亡の恐れや証拠隠滅の可能性がある場合に限られる。

 だが、常時警護の要員が付き、事実上の監視下にあるため逃亡の恐れはない。すでに共犯の疑いなどで約40人が起訴されるなど、捜査は相当程度進んでいる。証拠隠滅にこだわる必要はなかったはずである。

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