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【主張】原発と仮処分 実力停止の手段にするな

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【主張】
原発と仮処分 実力停止の手段にするな

 広島地方裁判所は、稼働中の四国電力伊方原子力発電所3号機(愛媛県)に対し、広島市などの住民4人が運転差し止めを求めた仮処分の申請を却下した。

 同地裁は、福島事故後に原子力規制委員会が定めた新規制基準の合理性を認め、3号機が基準を満たすとした規制委の判断に不合理な点はないとした。

 理にかなった司法判断であり、決定を評価したい。

 原発の再稼働とともに、運転差し止めを求める仮処分の申請が各地裁などで相次いでいる。その結果は分かれているが、3月28日には関西電力高浜原子力発電所3、4号機(福井県)の運転差し止めを命じていた大津地裁の仮処分を、大阪高裁が取り消した。

 昨年4月には九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)の停止を求めた仮処分の申し立てが福岡高裁宮崎支部で退けられている。

 抗告審での高裁判断は、耐震強化などの対策を施した原発の安全性を認めたものであることに注目したい。

 「3・11」後の新規制基準に基づく原発の安全性について、最高裁の判例はまだ存在しない。現状において、高裁の決定は今後の各地裁での判断の際にも参考になるものといえよう。

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