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【主張】横綱稀勢の里優勝 「真の国技」すごみ見せた

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【主張】
横綱稀勢の里優勝 「真の国技」すごみ見せた

優勝決定戦で稀勢の里(右)は右からの小手投げを繰り出し、照ノ富士を撃破。右から攻めると決めての連勝だった 優勝決定戦で稀勢の里(右)は右からの小手投げを繰り出し、照ノ富士を撃破。右から攻めると決めての連勝だった

 君が代を歌いながら男泣きに泣く横綱稀勢の里の姿に、テレビ桟敷で涙した人も多かったのではないか。これぞ真に、日本の国技であると再認識した。新横綱の魂の快挙をたたえたい。

 大関照ノ富士を相手に本割は突き落としで、優勝決定戦では小手投げで下した瞬間、大阪の会場を揺るがす割れんばかりの大歓声は、これまでに聞いたことがないようなすさまじさだった。

 13日目の取組で痛めた左肩には、前日より広範囲に厳重にテーピングが施されていた。優勝賜杯を顔をしかめて受け取るほどの痛みをかばい、右手一本を武器に勝負を決した突き落としであり、小手投げだった。奇跡の逆転優勝と評しても構うまい。

 重傷を顧みず土俵に上がった是非を問う声はある。今後の土俵人生に影響する可能性もある。だが切符を買った満員の客のため、取組がほぼ固まっている終盤の土俵を最高位にある者が休むわけにはいかなかった。

 それが横綱である。自身が「見えない力を感じた」と話したとき、誰もが相撲の神様の存在を浮かべた。その正体は、責務を果たす者に対するファンの応援、思いだったかもしれない。

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