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【産経抄】「痛みに耐えてよくがんばった。感動した」稀勢の里と貴乃花 2人の力士人生3月27日

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【産経抄】
「痛みに耐えてよくがんばった。感動した」稀勢の里と貴乃花 2人の力士人生3月27日

大相撲春場所で逆転優勝を果たし、内閣総理大臣杯を手にする新横綱の稀勢の里=26日、大阪市のエディオンアリーナ大阪(高井良治撮影) 大相撲春場所で逆転優勝を果たし、内閣総理大臣杯を手にする新横綱の稀勢の里=26日、大阪市のエディオンアリーナ大阪(高井良治撮影)

 元横綱武蔵丸の大関時代のエピソードである。本場所中に40度以上の熱が出た。幕内土俵入りを終えて支度部屋に帰ったところで力尽きる。なんとか体を温めようと風呂につかってから、土俵に上がった。

 ▼それから先の記憶がまったくないという。病院にいく車の中で気を失ったらしい。もっとも次の朝部屋で目を覚ますと、普段通りの稽古をやった。「俺としては、それが普通だと思っていたよ」。ノンフィクション作家の武田葉月さんのインタビューに答えている(『横綱』講談社文庫)。

 ▼大関が簡単に休場するわけにはいかない。まして角界の頂点にいる横綱には、本場所興行を成功に導く責務がある。春場所13日目の日馬富士戦で、稀勢の里が受けた左肩周辺のダメージはかなり大きそうだった。何より左腕は稀勢の里の最大の武器である。それでも新横綱は、土俵に上がり続ける道を選んだ。

 ▼昨日の千秋楽では、照ノ富士の圧倒的有利との下馬評を覆し、本割、優勝決定戦ともに勝って、まさかの逆転優勝である。白鵬不在の場所で、最後まで主役を演じ続けたのは、やはり稀勢の里だった。新横綱の優勝は、貴乃花以来の22年ぶりの快挙である。

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