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【産経抄】能弁だが、立派な証人だったか 3月24日

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【産経抄】
能弁だが、立派な証人だったか 3月24日

 元検事総長の伊藤栄樹さんの回想録に「立派な被疑者」として登場するのが、経団連会長を務めた土光敏夫さんである。土光さんは、石川島重工業の社長の時、造船疑獄に連座して逮捕された。

 ▼寒い拘置所の中でも、調べ室の入り口で必ず襟巻きをとる。机の前で姿勢を正し、伊藤検事の質問には、「毅然(きぜん)として迎合せず、必要なことは的確に述べ」たという。土光さんは不起訴になり、その後互いに心が通う間柄が終生続いた。

 ▼学校法人「森友学園」の籠池泰典理事長の証人喚問が昨日、衆参両院の予算委員会で行われた。籠池さんは、相変わらず能弁である。果たして「立派な証人」だっただろうか。

 ▼国有地取得や小学校認可をめぐる不可解な手続き、安倍晋三首相側からの寄付の真偽など、数々の謎の解明にはほど遠い内容だった。ただひとつ言えることがある。学校設立前に疑惑が発覚してよかった。子供たちが入学してからでは、あまりに気の毒である。

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