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【ん!?】能楽ワークショップに参加してみた

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【ん!?】
能楽ワークショップに参加してみた

 「小鼓って、どう構えているかわかりますか?」。能楽囃子(はやし)方の大倉源次郎さんから客席へ質問が飛んでくる。あれれ、いま見てたのに。どうだっけ?

 先日、東京都内で開かれた学校の先生や教育関係者向けの能楽ワークショップ「〈葵上(あおいのうえ)〉の魅力」に参加させてもらった。曲の解説と観賞だけでなく、参加者も「やってみる」という体験型になっているのが特徴だ。ワキ方とシテ方から謡い方や足拍子を習ったりしたあと、囃子方にも挑戦。といっても“エア小鼓”だけど。

 左手でグーを握る。その小指側にパーにした右手をあてる。右手の甲を前に、両手を右肩に抱えたら準備OK。左手のグーを右手でポン。定型の打ち方をいくつか教えてもらう。ヨオ、ポンポン、ホオ、ポン…。素手なので音はペチッて感じだが、朗々とした声に誘われて、夢中になってしまう。

 囃子方の笛は調律されていないし、鼓の音色も違う。指揮者もいない。最良の音をその場で作っていくそうだ。そりゃ腕が問われるだろうなぁ。

 シテ方の河村晴久さんは、曲を最初からたどりつつ、自身の動きや演出の意図を丁寧に説明してくれた。途中で面が変わる意味、所作に込めた感情表現、修験者VS悪霊のクライマックスに至るドラマの構造…。まさに至れり尽くせり。

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