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【新聞に喝!】喫煙を喜びとしている存在もある 足使い声なき声くみ上げる取材を 京大霊長類研教授・正高信男

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【新聞に喝!】
喫煙を喜びとしている存在もある 足使い声なき声くみ上げる取材を 京大霊長類研教授・正高信男

 国家公務員総合職としてキャリアを積み中枢にいる高級官僚たちは、現場の活動を盤面で動かす将棋の駒のように眺めているのかもしれない。派遣部隊に限らず組織の末端に近い方で働く一般の自衛隊員たちは、こうしたやりとりをどのように見ているのだろうか。それを知りたいと思うのだが、残念なことにいろんな新聞を眺めてみても彼らの声は一向に聞こえてこない。

 また厚生労働省は今月、受動喫煙防止策を強化した健康増進法改正案の原案を公表した。飲食店は小規模なバーなどを例外として原則、建物内を禁煙としている。

 ある社会での喫煙人口の減少は、産業構造が変化して肉体労働に携わる人口の減少に関係していると私は思う。今日の日本のようにサービス業に従事する人が全体の7割を占めるようになると、私が野外調査の現場で感じているような喫煙の効能は無視され弊害ばかりが注目されてくる。

 受動喫煙の対策が必要なことは認めるが、その一方で、きつい仕事のあと一杯やりつつたばこを一服することを喜びとしている人たちの存在が見過ごされてはいないだろうか。そんな人たちが今回の規制案をどう感じているかを知りたいと思うのだが、これもまた新聞では分からない。

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