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【新聞に喝!】喫煙を喜びとしている存在もある 足使い声なき声くみ上げる取材を 京大霊長類研教授・正高信男

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【新聞に喝!】
喫煙を喜びとしている存在もある 足使い声なき声くみ上げる取材を 京大霊長類研教授・正高信男

 霊長類を研究対象としている職業柄、熱帯の荒野や森のなかで仕事をする機会が少なくない。そんな作業の合間に不可欠なのが、砂糖のたっぷり入った濃いコーヒーと強いたばこだ。何しろ体力の消耗が激しい。血糖値を上げ、覚醒させないと意識そのものがもうろうとしてきて注意散漫になる。日本ではかれこれ30年以上コーヒーはブラックで、喫煙の習慣もないが、海外調査は例外である。

 撤収が決まった南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)はもっと過酷な、一つ間違うと生命にもかかわる状況で行われているのだと推察する。よもや常時、禁煙ということはないだろうとか、つい勝手な想像をめぐらせてしまう。

 そうした厳しい環境下にある自衛隊の派遣部隊が作成していた「日報」を防衛省が廃棄した、いや実は保管されていた、といったことが国会などで取り沙汰された。野党側の関心は記録の中にあった「戦闘」という表記に集中していたようだが、私には、隊員が命がけで記したものを処分したなどと、平然といえる防衛省側の無神経さが驚きである。

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