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【主張】裁判員判決の破棄 国民感覚との距離埋めよ

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【主張】
裁判員判決の破棄 国民感覚との距離埋めよ

 裁判員裁判で下された死刑判決が上級審で無期懲役に減刑されるケースが続いている。

 裁判員制度の導入に際しては、職業裁判官だけによる判断は、国民の良識や常識に照らして乖離(かいり)していないか、との反省が込められていたはずである。国民視点の反映という観点が軽視されてはいないか。

 大阪・心斎橋の路上で起きた通り魔事件(2人死亡)で大阪高裁は、大阪地裁の裁判員裁判による死刑判決を破棄した。

 神戸市長田区の小1女児殺害事件でも大阪高裁は1審の裁判員裁判による死刑判決を破棄した。

 心斎橋の事件では「計画性の低さ」が減刑の理由とされた。では衝動的な殺人は社会が一定程度、許容しなければならないのか。

 この事件では犯罪被害者支援に取り組む弁護士が「誰でも差し支えないという強固な意志で人を殺していく以上、生命侵害の危険性は計画殺人と同等か、それ以上に高い」と指摘し、「裁判員裁判の否定」であるとして大阪高検に上告するよう申し入れた。

 国民の常識にかんがみ、妥当な指摘である。

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