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【産経抄】「石油はあるが水がない」サウジからの“大名行列” 3月14日

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【産経抄】
「石油はあるが水がない」サウジからの“大名行列” 3月14日

V1スポットに駐機するサウジ国王専用機(ボーイング747-400:機体番号HZ-HM1)。手前はサルマン国王の国内移動で使用されるため、事前に持ち込まれたメルセデスの防弾車両 =12日午後、羽田空港(大山文兄撮影)【キヤノン EOS 5D Mark Ⅲ:EF24-105mm F4L IS USM】 V1スポットに駐機するサウジ国王専用機(ボーイング747-400:機体番号HZ-HM1)。手前はサルマン国王の国内移動で使用されるため、事前に持ち込まれたメルセデスの防弾車両 =12日午後、羽田空港(大山文兄撮影)【キヤノン EOS 5D Mark Ⅲ:EF24-105mm F4L IS USM】

 大名行列のシーンは時代劇に欠かせない。加賀百万石の前田家では、行列の人数が4千人にも及んだ。とにかく荷物が多かった。武器から飲み水やしょうゆの入った樽(たる)まで運び、医者や料理人、大工も連れていた(『参勤交代道中記』忠田敏男著)。

 ▼日曜日に来日したサウジアラビアのサルマン国王(81)にも、1千人を超える王族や関係閣僚、使用人が同行していた。国王専用のエスカレーター式のタラップなど、荷物の量も桁違いである。東京都内の高級ホテルの客室が1200室、移動用のハイヤーも約500台が確保された。大名行列が街道の宿場町の経済を大いに潤したように、今回の訪問団がもたらす「特需」にも、期待がかかる。

 ▼46年前の昭和46年、アラブ諸国からの初めての国賓として来日したファイサル国王の随員は54人だった。皇居の夜会から宿舎に帰る途中雨に降られ、こんな言葉をもらしている。「雨だな。わが国には水が少ない。石油だけはあるんだが…」。当時石油価格は上昇を続けていた。国王は石油収入を社会インフラにつぎ込み、国の近代化を進めることができた。

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