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【主張】三越伊勢丹 百貨店の価値見つめ直せ

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【主張】
三越伊勢丹 百貨店の価値見つめ直せ

 百貨店最大手、三越伊勢丹ホールディングスの大西洋社長が、業績低迷から事実上の引責辞任に追い込まれた。

 ネット通販や低価格衣料の伸びなどで、百貨店の経営環境は厳しさを増している。大西氏は事業の多角化に活路を求めたが、十分な成果は挙げられなかった。

 百貨店業界において、消費構造の変化に対応した経営改革は同社に限らず急務である。高コスト体質の是正は欠かせず、セール乱発の安売り依存によって将来を展望することは難しい。

 百貨店らしい付加価値の高い商品やサービスとは何か。消費者の信頼維持に何が求められるのか。改めて見つめ直すべきだろう。

 9年前、三越と伊勢丹の統合で発足した同社は、「社内融和」の優先がネックとなり、経営構造の改革が遅れた。

 大西氏は平成24年に社長に就任後、三越千葉店など不採算店の閉店を決める一方、旅行や結婚式などの新規事業で収益増を図ろうとしていた。

 十分な結果を出せなかったとはいえ、改革の必要性は今後も変わらない。同社は百貨店本業の販売比率が他社より高く、それを引き下げながら収益基盤を強化するには事業の多角化が必要だった。

 新経営陣はその流れを加速するのか見直すのか。新戦略として早急に打ち出さねばなるまい。

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