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【産経抄】古代史の大論争の決着は? 3月3日

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【産経抄】
古代史の大論争の決着は? 3月3日

 「万葉集」は、国内統一をほぼ成し遂げた第21代の雄略(ゆうりゃく)天皇の「求婚の歌」で始まる。それに続いて登場するのが第34代の舒明(じょめい)天皇の歌である。「大和には 群山(むらやま)あれど とりよろふ…」。香具山に登り、大和の国を見下ろして詠んだとされる。「国見の歌」として知られてきた。

 ▼奈良県明日香村で2年前に見つかった飛鳥時代の巨大な遺構は、考古学ファンを興奮させた。一辺約70メートルという全国最大級の方墳だったとわかり、「小山田(こやまだ)古墳」と名付けられる。調査を続けてきた橿原(かしはら)考古学研究所によれば、641年に崩御した舒明天皇が最初に葬られた墓、との可能性が強まった。

 ▼舒明天皇は、聖地とされた飛鳥の地に初めて宮殿を建て、日本最古の国立寺院「百済大寺」の造営を命じた。第1回遣唐使を派遣して、積極的な外交政策も進めている。13年と治世は短かったものの、新しい政治を成し遂げた力の大きさを示すものだ、というのである。

 ▼もっとも同時期、天皇に匹敵する力を誇っていた蘇我蝦夷(そがのえみし)を墓の主とする、専門家も少なくない。古墳は、蘇我氏の本拠地から近い場所で見つかっている。

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