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【葛城奈海の直球&曲球】そのとき日本はどうするのか…金正恩朝鮮労働党委員長の見境のなさはヒートアップしている

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【葛城奈海の直球&曲球】
そのとき日本はどうするのか…金正恩朝鮮労働党委員長の見境のなさはヒートアップしている

金正男氏(清水満撮影) 金正男氏(清水満撮影)

 クアラルンプール空港での金正男(キム・ジョンナム)氏暗殺事件を受け、駐北大使の召還、遺体の引き渡し拒否など、マレーシア政府の対応が鮮やかだ。平成13(2001)年、同氏を成田空港で拘束したにもかかわらず、外交問題になることを恐れ、あっさり帰国させたどこかの国とは対照的である。あのときこそ、同氏をカードにして日本人拉致被害者の帰国を要求する千載一遇のチャンスであった。

 ロシア人監督による北朝鮮ドキュメンタリー映画『太陽の下で』を見た。当局によるヤラセ要求や検閲を逆手にとって平壌に暮らす一家を追う。ラストシーンが衝撃だった。「好きなことを思い浮かべて」と言われ、8歳の少女の目は空をさまよう。「じゃあ、好きな詩は?」と問われ、少女の口からほとばしり出てきたのは独裁者一族をたたえる言葉だった…。

 私にはむしろ餓死や虐殺よりも痛ましく思えた。私たちの同胞はそんな国にとらわれているのだ。自分を脅かす恐れがあれば親族であろうと殺害し何万という国民を餓死させ、あるいは収容所送りにし拷問、虐殺、処刑する国。

 正男氏暗殺は公共の場で行われたテロ事件だ。自らは否定しているものの北朝鮮の関与は明確ではないか。国際社会は新たな制裁を科すべきだろう。これを好機として日本も主体的に体制を揺さぶり、長すぎるほど停滞している拉致被害者救出への歩みを進めようではないか。

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