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【主張】ベトナムご訪問 長い交流の歴史に思いを

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【主張】
ベトナムご訪問 長い交流の歴史に思いを

 天皇、皇后両陛下がベトナムを初めて訪問された。日本との長い交流の歴史を、国民が広く知る機会としたい。

 陛下は出発にあたり、「私どもの訪問が両国の相互理解と友好関係の更なる増進に資することを願っております」と述べられた。

 陛下の外国ご訪問は20回を数え、譲位の意向を示されてからは初めてとなる。最近では一昨年のパラオ、昨年のフィリピンご訪問と、先の大戦の激戦地への慰霊に重点を置かれてきた。

 戦禍の傷を癒やし、国々の平和と友好親善に努められる、陛下のお気持ちの強さをうかがうことができる。

 ベトナムでは歓迎行事に出席するほか、先の大戦後も現地にとどまった残留元日本兵の家族と面会される。

 そこには、日本で必ずしも詳しく伝えられてこなかった歴史がある。旧日本軍はフランス領だったベトナムに進駐し、大戦末期に独立させた。

 日本兵は大半が帰国したが、約600人が現地に残った。ベトナム側が、参謀や教官として知識や経験を求めた事情がある。

 とどまった日本兵はフランスの再植民地化に抵抗するホー・チ・ミンらが率いる「ベトナム独立同盟」に協力し、半数が戦病死したとされる。

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