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【産経抄】時間を活用するセンスが試される 2月26日

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【産経抄】
時間を活用するセンスが試される 2月26日

 ミヒャエル・エンデの小説『モモ』に、時間を貯蓄する「時間銀行」が出てくる。「もしも20年前に1日わずか1時間の倹約を始めていたならば…」。顧客の理髪師を相手に、行員は仕事の時短を勧めてうるさい。

 ▼「1日2時間の倹約なら…」と行員は続ける。計算すれば、約1年半になる。感化された理髪師は時短のとりことなり、目の色を変えて分刻みの人生を送った。仮に、日の高いうちに2~3時間を捻出できたらどうするか。使い道に胸躍らせる人は多いはずである。

 ▼月末の金曜日は早く仕事を切り上げ、余暇を消費に振り向けてもらう。24日に始まった「プレミアムフライデー」は小旅行や飲食などに向かう人が、多かったらしい。政府や経団連の思惑通りに運ぶかどうかはともかく「働き過ぎ」の環境を改める契機にはなろう。

 ▼「土日の消費を先食いするだけ」の皮肉も聞こえる中、ここは時間を使う側がセンスを見せたい。家族との時間や趣味に振り向けるのもよい。スキルアップのため勉学に充てるのもよい。月に1度の「2時間」も、1年で24時間になる。ばかにできない時間である。

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