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【主張】米の不法移民対策 軋轢を最小限にとどめよ

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【主張】
米の不法移民対策 軋轢を最小限にとどめよ

 トランプ米政権が不法移民対策の実現へ歩を進めた。

 国土安全保障省が打ち出した、取り締まりと強制送還を強化する指針に従えば、1100万人に上る不法移民のほとんどが送還されるという。

 トランプ大統領は、不法移民の強制送還について「軍事作戦だ」と言い放っている。

 こうしたやり方は、メキシコなど関係国との軋轢(あつれき)を激化させ、米国内の大きな混乱をもたらしかねない。トランプ政権にはより現実的な対応を求めたい。

 ティラーソン国務長官とケリー国土安全保障長官がメキシコを訪問し、国境に建設される壁などをめぐる交渉に着手した。

 ティラーソン氏はメキシコとの関係を修復する考えを示し、ケリー氏は軍事力の行使を明確に否定した。大統領の過激さを抑え、対話できる環境をつくろうとする姿勢は評価できる。

 だが、これまでに打ち出した方針は、簡単に修正や妥協を図れるものだろうか。

 強制送還の対象には、交通違反などの軽犯罪者が加えられた。不法移民はおびえ、憤りを隠さない。イスラム圏7カ国からの入国停止をめぐる法廷闘争以上に、多くの訴訟が引き起こされる公算も大である。

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