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【主張】文科省の天下り 解明急ぎ官学の癒着断て

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【主張】
文科省の天下り 解明急ぎ官学の癒着断て

 文部科学省による組織的な天下り斡旋(あっせん)問題の中間報告で、また新たな不正が明らかになった。

 なかでも、大学の設置審査の情報を漏らすという違法行為があったことには驚く。

 大学行政の信頼が根底から揺らいでいる。官学の癒着を断ち、再発を防止するには、さらなる徹底した調査が必要である。

 中間報告では、既に違法と認定された10件以外に、新たに17件の違法な斡旋事案が確認された。

 その中で仲介役の人事課OBが再就職した学校法人系列の大学の設置認可をめぐり、審査段階の情報が担当部署以外に漏れていたことが分かった。

 人事課OBが学長予定者として申請されていたが、実績などから学長にふさわしくないといった是正意見について、審議官らが人事課職員に提供していたという。

 大学設置の公平性や信頼性を無視し、天下りの仲介役を処遇しようという組織的不正の表れであり看過できない。文科省は、国家公務員法の信用失墜行為にあたると認定したが、重大な情報漏洩(ろうえい)とみるべきだ。

 人事課がOBを介在させ、法律の「抜け道」とする斡旋作業を引き継いだメモの存在も判明した。倫理観の欠如は深刻だ。

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