産経ニュース

【一筆多論】ミャンマーで取り組む「歯の妖精」と「配電盤」づくり 佐野慎輔

ニュース コラム

記事詳細

更新

【一筆多論】
ミャンマーで取り組む「歯の妖精」と「配電盤」づくり 佐野慎輔

 西洋には古い言い伝えがある。子供が抜けた乳歯を枕元に置いて寝ると夜中に歯の妖精が現れ、こっそり乳歯を受け取ってお礼にコインを置いていく…。

 「歯の妖精(TOOTH FAIRY)」と命名された日本財団のプロジェクトがある。日本歯科医師会と組み、患者から託された金冠を基金に換えて、難病の子供たちの支援やミャンマーでの学校建設事業などを展開している。

 1月下旬、町の歯医者さんたちのボランティアツアーに同行した。

 地方の村に「妖精」プロジェクトで建設された学校を訪ね、子供たちの口腔(こうくう)ケアを行う。5回目の今回は、初めて南西部のエーヤワディ管区にある2つの村の学校を訪れた。

 子供たちは誰も歯科医にかかったことがない。5140万の人口を持つミャンマー全体で歯科医師は4千人、大半はヤンゴンやマンダレーに集中している。虫歯ができたら抜くか、怪しげな民間薬を歯に詰めるかしか、方法はない。

 「せめてこの機会に歯の健康意識を高めたい」。参加13人の歯科医と2人の大学院生が口腔ケア、生活意識調査に汗を流した。

続きを読む

「ニュース」のランキング