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【正論】日米関係はトランプ政権を超えて続く 信頼と忍耐で推進を 同志社大学教授・村田晃嗣

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【正論】
日米関係はトランプ政権を超えて続く 信頼と忍耐で推進を 同志社大学教授・村田晃嗣

同志社大学教授・村田晃嗣氏(恵守乾撮影) 同志社大学教授・村田晃嗣氏(恵守乾撮影)

≪今後も新政権は混乱を繰り返す≫

 いよいよ、ドナルド・トランプ政権を相手に日米外交が始まった。すでにジェームズ・マティス国防長官が来日し、次いで安倍晋三首相が訪米する。

 今から40年前にジミー・カーター氏が大統領に就任した際、彼は高らかに人権外交を唱えた。だが、トランプ大統領には、人権や民主主義、自由といった語彙はない。また30年前に、ロナルド・レーガン大統領はベルリンの壁の倒壊をソ連に呼びかけた。これに対し、トランプ大統領はアメリカとメキシコとの国境に壁を造るよう提唱している。

 アメリカはこのままソフトパワーを失い、孤立主義に身を委ねるのか。それとも、マティス国防長官が示したように、同盟重視の国際主義に踏みとどまるのか。

 トランプ政権は超大国を統治する態勢をまだほとんど整えておらず、今後も内部で混乱を繰り返すであろう。

 アメリカでトランプ政権が誕生し不確実性が増した時期に、韓国では朴槿恵大統領が事実上、失脚した。日韓関係を改善する好機は、再び失われた。

 また、それらに先立って、タイではプミポン国王が死去された。つまり、東南アジアも政治的流動性を増し、アメリカと中国の間で揺れ動いている。

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