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【産経抄】また会う日まで 2月6日

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【産経抄】
また会う日まで 2月6日

 文芸記者だった小欄の先輩が、新聞連載の仕事で曽野綾子さん宅へ通い始めた頃の話である。用件が終わると、夫の三浦朱門さんが必ず顔を出す。美貌の奥さまに焼きもちをやかれているのではないか、と思ったそうだ。「誤解」はすぐに解けた。

 ▼三浦さんに用事がある時には、曽野さんが現れた。先輩は、三浦さんの論証と曽野さんの感性が奏でる見事な会話のハーモニーを大いに楽しんだ。「妻をめとらば曽野綾子」。三浦さんが色紙にこう記すと、曽野さんが見事な下の句を付け加えた。「あとは野となれ山となれ」。夫妻の共著、対談が多いのも当然である。

 ▼今月3日、91歳の天寿を全うした三浦さんは、阿川弘之さんや遠藤周作さんら作家仲間との交友録でも知られる。文化庁長官への就任も、2人にけしかけられたものだ。もっともあまりの忙しさに音を上げて、2人に相談した。

 ▼「阿川は『お前、まだやっているのか』と無責任なことを言う。遠藤にいたっては、『俺の息子はお前の仲人で結婚したからもういい』ですよ」。つまり、文化庁長官の肩書はもう必要ないというのだ。辞任に際して、ユーモアたっぷりに語っていた。

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