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【正論】トランプ大統領の誕生がもたらす米の政策転換 日米は対中国戦略の共通項を共有せよ 拓殖大学総長・森本敏

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【正論】
トランプ大統領の誕生がもたらす米の政策転換 日米は対中国戦略の共通項を共有せよ 拓殖大学総長・森本敏

森本敏・拓殖大学総長 森本敏・拓殖大学総長

 冷戦が終焉(しゅうえん)し西側同盟の脅威は消え同盟は目標を失った。しかし、西側諸国は冷戦後に頻発した地域紛争に対応するため、米国に協力をした。同盟維持に共通の価値を見いだしたからである。

 それでも、米国ではアフガニスタン戦争はともかくイラク戦争は誤りだったという見方が多い。中東で多くの兵士を失った見返りは反米感情の広がり、財政難、国民の厭戦(えんせん)気分であった。

 ≪トランプ氏登場の理解と戸惑い≫

 大戦後世界の平和と繁栄は、米国中心の理念とリーダーシップで維持されるはずだった。しかし、グローバル化の影の部分(テロ・難民・移民・犯罪・環境問題など)が増大し、確かに世界は豊かになったとはいえ、富を享受するものは少数で、結局、格差は拡大し、問題は深刻化するばかりだ。

 国際の安全と平和のためというが結局、自由諸国の一部が犠牲を払っただけではなかったのか。それよりも自国の国益、国民の生活をもっと重視すべきではないか-。これが米欧社会の共通感情であり、トランプ政権の誕生はこの感情が押し上げた結果である。そう考えるとトランプ政権の登場は歴史的必然性を持っている。

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