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【日曜に書く】ロシア革命100年 日米いがみ合わせた謀略体質は変わらない 論説委員・河村直哉 

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【日曜に書く】
ロシア革命100年 日米いがみ合わせた謀略体質は変わらない 論説委員・河村直哉 

ロシア革命の指導者レーニン ロシア革命の指導者レーニン

 今年は1917年のロシア革命から100年となる。かつて世界で吹き荒れた共産主義運動とは何だったのか、考える機会が増えるだろう。

 それにしても、偶然とはいえ奇妙な符合のようでもある。日米首脳の広島、真珠湾訪問による昨年の「和解」と、革命100年という総括の機会が、一連のもののように起こっていることが。確かに日米の戦いは、革命を輸出しようとした共産運動と無関係ではなかった。

 ◆日米をいがみ合わせよ

 こんな一文がある。

 「共産主義政策の実践的課題は、この(日米の)敵意を利用して、彼らをたがいにいがみ合わせることである」

 ロシア革命を指導したレーニンの、1920年のある演説。冒頭、レーニンは共産勢力の準則について述べている。資本主義国間の対立と矛盾を利用し、「彼らをたがいにけしかけるべきだ」と。

 悲しいことに、日米の歴史はそのように進んでしまった。

 日米開戦にソ連の思惑がからんでいたという見方は、いわゆる陰謀史観として片付けられがちだった。確かにそれが原因のすべてではない。しかし小さくはない一因だったことには注意を払うべきだろう。

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