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【新聞に喝!】戦争遂行に貢献した「新聞」 戦争責任を反省したといえるか? 元東京大学史料編纂所教授・酒井信彦

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【新聞に喝!】
戦争遂行に貢献した「新聞」 戦争責任を反省したといえるか? 元東京大学史料編纂所教授・酒井信彦

米ハワイ・真珠湾で慰霊を終え、演説する安倍晋三首相。奥はオバマ米大統領=2016年12月27日(共同) 米ハワイ・真珠湾で慰霊を終え、演説する安倍晋三首相。奥はオバマ米大統領=2016年12月27日(共同)

 安倍晋三首相は昨年12月27日(現地時間)、米ハワイの真珠湾記念館を訪れ、オバマ米大統領とともに追悼式に臨んで演説を行った。新聞各紙は29日にそれについての社説を掲載している。その論調は評価するものと、しないものと、大きく2つに分かれた。前者が産経と読売、後者が朝日、毎日、東京、そして日経であった。

 評価するものは、反省や謝罪に言及せず、未来志向に徹したことを挙げた。評価しないものは、反省・謝罪がなく、特に、日米戦争の前提となり、かつ連動していたアジア地域の被害に言及しなかったことを挙げた。例えば、東京の社説のタイトルは「和解の力、アジアにこそ」とある。

 朝日の社説では、「アジアへの視線も希薄だ。太平洋戦争は日米だけの戦争だったわけではない。米英などとの開戦は、満州事変以来の10年に及ぶ中国への侵略や、その行き詰まりを打開するための東南アジアへの武力進出から生まれた。アジアの人々にも悲惨な犠牲を強いたことを忘れてはならない」とある。

 毎日は、「もう一つは、アジアへの視線が見られなかったことだ。(中略)しかし、満州事変以降の中国侵略の拡大が、やがて日米開戦につながった経緯や、それらに先立つ韓国の併合について、首相がどういう認識を持っているかは、国のあり方の基本にかかわる問題だ」と述べている。

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