産経ニュース

【蔭山実のスポーツ茶論】ロンドン五輪成功の基盤は「一つのストーリーを語る」

ニュース コラム

記事詳細

更新

【蔭山実のスポーツ茶論】
ロンドン五輪成功の基盤は「一つのストーリーを語る」

                  □  □

 アテネ後を見れば、それが分かる。「ロバートソン・エムス組」は4年後の北京大会へ雪辱を期して乗り込んだ。新たな快挙を報じようと準備したが、準々決勝で韓国に惜敗。夢はついえた。しかし、2人の遺産は思わぬところに現れる。

 イギリスは北京でメダルとはほとんど縁のなかった競泳で2個の「金」を手にすると、メダル数はアテネの「金」9個を含む30個から「金」19個を含む47個に躍進。ロンドンでさらに3割以上増やし、リオでも衰えることはなかった。

 あの銀メダルから加速した選手育成の成果だ。しかも重要なのはメダルの数ではなく、メダルを獲得できるようになった競技の幅である。リオで日本がメダルを取った競技数は11だが、イギリスはその倍の22。この差は大きいと感じる。

 メダルの数は重要な指標ではあるが、それが至上ではない。巨額の資金を投資して選手を育成することはあっても、さまざまな競技で世界の子供があこがれるような選手の活躍と、それがもたらすスポーツ参加への意欲向上は、イギリスだけの目標ではないだろう。

続きを読む

「ニュース」のランキング