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【iRONNA発】カジノ解禁 国家哲学のない賭博の「合法化」 津田岳宏氏

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【iRONNA発】
カジノ解禁 国家哲学のない賭博の「合法化」 津田岳宏氏

衆院本会議のカジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備推進法案の採決で、起立して賛成する自民党の二階俊博幹事長(右から2人目)、細田博之総務会長(中央)ら=6日午後 衆院本会議のカジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備推進法案の採決で、起立して賛成する自民党の二階俊博幹事長(右から2人目)、細田博之総務会長(中央)ら=6日午後

安直な論理

 現在、日本では賭博罪が存在するとはいえ、国民は極めて手軽に賭博ができる環境にある。競馬においては、ウインズの増設やネット購入システムにより、馬券へのアクセスはひと昔前に比べて大きく整備された。

 事実上の賭博と言ってもいいパチンコ店は至るところに存在し、政府は現行の三店方式を公に承認する旨の答弁を出した。これに加えて民営カジノまでも解禁するというのであれば、もはや「賭博」を原則的に犯罪行為とする考え方では、法律的な整合を達成し得ないように思える。少なくとも「公営だから許される」という安直な論理では不十分である。

 賭博は原則的に犯罪だ、しかし、カジノは「もうかるからやる」。このように話を進めるのであれば、もうけるためならば悪いことをしてもいいのか、という道徳や品位の面からの反論があるのは当然である。もうかるからやります、という論理には国家哲学的な思想が何もない。これでは国民の心はつかめない。

合理的な答えを

 スマホ一つで買える馬券は。息抜きにするパチンコは。ささやかな賭けマージャンは。これらは本来的に「悪辣(あくらつ)」なのか。これらに法律的な扱いの差を設けるのは妥当なのか。日本国はそろそろ、このような問いに正面から向き合って合理的な答えを出すべきだ。

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