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【マキャベリ流-是非に及ばず】NOBUNAGA(2)信長最期の言葉は「言語道断」… 深まる謎

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【マキャベリ流-是非に及ばず】
NOBUNAGA(2)信長最期の言葉は「言語道断」… 深まる謎

「本能寺の変」の直前、明智光秀も望んだであろう京都中心部の遠景=愛宕山から(関厚夫撮影) 「本能寺の変」の直前、明智光秀も望んだであろう京都中心部の遠景=愛宕山から(関厚夫撮影)

 ならば仕方がない。「是非-」の表現を用いた文章を一つ一つ抜き出し、その意味に応じた分布図を作成して検討するしかない。

 やれやれ、とんでもないことになったぞ…。

                   

 さて以下はその調査結果である。筆者としては微力を尽くしたつもりだが、「もれ」や「勘違い」があったさいには何とぞご勘弁を-。

 『信長公記』(桑田忠親校注、新人物往来社)に出てくる「是非に及ばず」「是非なし」「是非なき題目」などの表現は21、『増訂 織田信長文書の研究』では47あった。

 『信長公記』のうち、信長自身の発言として記録されたとみられるのは計6つでいずれも「是非に及ばず」。異論を承知のうえでいえば、すべて「言語道断」または「けしからん」といった現代語訳が可能だった。

 あとは筆者の太田牛一が地の文で自分の言葉として使ったケースや戦国武将の発言の引用。ただ、その意味するところは幅広く、「悲しい」「残・無念」「すばらしい」「仕方ない」「最高だ」等々。また、複数の解釈が可能な例もあった。

 次に「信長文書の研究」に収載されている「是非-」は信長の朱印状や黒印状、覚書などに30あり、ほかに信長の発言を記したとみられるのが2つ。残りは徳川家康や明智光秀、前田利家らの書状などで使われていた。

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