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【マキャベリ流-是非に及ばず】NOBUNAGA(2)信長最期の言葉は「言語道断」… 深まる謎

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【マキャベリ流-是非に及ばず】
NOBUNAGA(2)信長最期の言葉は「言語道断」… 深まる謎

「本能寺の変」の直前、明智光秀も望んだであろう京都中心部の遠景=愛宕山から(関厚夫撮影) 「本能寺の変」の直前、明智光秀も望んだであろう京都中心部の遠景=愛宕山から(関厚夫撮影)

 「賢い人間は、偉人の歩いた足跡をたずね、ずばぬけて立派な人物をつねに範とすべきなのである。たとえ自分の力量がそこまで到達できなくても、せめてそのあたりの余香にあずかれるように」※

 なるほど。

 では筆者も『信長公記』と『増訂 織田信長文書の研究』をたずねることにしよう。「是非に及ばず」という、本能寺の変で明智光秀の裏切りを知った信長が発した謎の言葉の意味を解明し、彼という人物を知るために。

 -と、ここまではよかった。また「是非に及ばず」だけでなく、「是非なし」「是非なき題目」といった類似の表現にもあたっているうちに「これではないか!」という解も見えてきた。

 たとえば-。

 「公方様御所行、不及是非次第ニ候、雖然君臣間之儀候条(公方様(くぼうさま)の御所行(ごしょぎょう)、是非に及ばざる次第に候、然(しか)りと雖も君臣間の儀に候条)~」(傍点は筆者)

 元亀(げんき)4(1573)年3月(旧暦)、数え年で40歳の信長が細川藤孝(ふじたか)(幽斎(ゆうさい))にあてた黒印状(こくいんじょう)(私信的書状)だ。

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